40代直腸がん 治療と療養と生活の記録

42歳で直腸がんの診断 ステージ3a→ 2.5年後再発によりステージ 4へ。生活習慣や食事の見直しでガンを育てない身体作りをし、生まれてくる子供が1人前なるまで見届ける。あと10年生きる!

リンパ節郭清手術

いよいよリンパ節郭清手術。
これが一番負荷がかかりリスクのある手術になる。
合併症や癌の状態によるリスクを挙げて頂いた。

  • 大腸に食い込んでいたら大腸も切除しなければならない

(最悪肛門まで切除で一生人工肛門

  • 小腸の癒着が激しいと小腸を切らないと患部に届かない
  • 大きな静脈裏にあるので出血が多くなるかもしれない
  • 各状況により開腹手術に切り替える可能性高い

うーんやっぱり生活に大きく影響するのは大腸だよなあ。
とにかくそれが無いことを祈る。


2日前に入院し、下剤で出し切って手術に。
一度体験している方が緊張感がある。
分かってる困難は計算できるとも言えるがリアルに想像できてしまうため逃げ出したくなる。特には鼻から喉への挿管がとにかくイヤ。まあやるしかない。
10時開始で順調なら15時くらいに目覚めるはず。

手術室で硬膜外麻酔を施したら後は気を失って気付いたら「終わりましたよー」となる。。。はずだったが、恐怖の事件発生。
なんと恐らく5分程度だが脳だけ麻酔から目覚めてしまった。声は聞こえるが何もできない。これは正直トラウマ。。
術後のCT撮影期間中だったと後で分かったが、、、まあ流石に執刀中はないか。

その後の正式な目覚めは人工呼吸器を外されるところ。一番気になっていた腸は?聞いたら切らなくて済んだと。良かった!
しかし時間を見たら7時前。うわー予定より4時間オーバー。と思ったら、なんと「朝の7時」だと言う。

え!?

全く想定外。
少し呼吸が落ち着き経緯を聞いた。

開けてみたところ、腫瘍まではスムースに辿り着いたものの、腫瘍が静脈にガッツリ癒着しており剥がすために静脈から大量出血(想定にあった件)。
開腹に切り替え輸血をして切除を終えたが静脈を繋いだもののどうしても細くなる。血栓のリスクがあるので肺血栓にならないようフィルターを首から肺近くの血管に設置し、CTで血栓がないか確認する必要があったが、事前に造影剤の同意を取っておらず(私は過去に造影剤アレルギーがある)妻と兄に来てもらい一筆同意を得たとの事。(電話の同意で良いじゃんか!)

人工呼吸器を私が無意識に外すのを防ぐため手足拘束で朝まで鎮静させていたとのことでした。

切除手術自体は夜8時くらいに終わったらしいが、全部終わったのは22時くらいらしい。ドクター、ご苦労さまでした。。

なんだが知らない所で大変だったようだ。頭だけ麻酔が覚めた所を思い出し、あの時点だーと理解する。ドクターに伝えたらそれはイヤでしたね。。だけだった。よくある事なのだろか?
まあ術後だと言う事で少し安心はしたが。

術後鎮静だったためHCUに居たが鼻管が取れて一息ついたあたりでリハビリ師が来て早期離床。
前回は硬膜外麻酔で目眩が酷かったが今回はあまりなく目標の10mくらいは無事に歩行した。

結果を考えると、開腹手術になってしまったことで痛みや回復期間が大きくなってしまうだろう。。

一方、目覚めて1時間程度で鼻の挿管を抜いてもらえたのはラッキーだった。
前回あれに12時間近く耐えたので、、、

トラブルありだが腸を切らずに済んだのは今後の生活を考えるととにかく大きい。腫瘍も取れたし成功と言って良きだろう。

あとは開腹になった分の強く長い痛みは腸が残った代償としてなんとか耐えきろう。

まあ、どっちにしろ耐えるしか出来ないし、何もしなくても時間が解決するものなので俯瞰して考えよう。この痛みの期間なんて人生全体で見たらほんの一時に過ぎない。
大腸守れてホントに良かった!!


にほんブログ村 病気ブログ 直腸がんへ
にほんブログ村 他の直腸がんブログへ