40代直腸がん 治療と療養と生活の記録

42歳で直腸がんの診断 ステージ3a→ 2.5年後再発によりステージ 4へ。生活習慣や食事の見直しでガンを育てない身体作りをし、生まれてくる子供が1人前なるまで見届ける。あと10年生きる!

リンパ節転移癌郭清手術後の治療方針

リンパ節郭清の外科手術の退院後、外科外来へ。

術後の状況確認と今後の方針について相談。病理検査の結果はやはり大腸がん由来という事で転移であるだろうという診断。

 

血栓については数値(D-ダイマー)は下がっているので大きな問題はないだろうとのこと。その後の肺手術については呼吸器外科になるが抗がん剤が先という場合もあるので、一旦腫瘍内科に戻って主治医と相談することになった。
確かに手術期間中の抗がん剤の休薬が長すぎるのは気になっていた。肺手術が入ると3か月以上空くことになる。

 

翌週、腫瘍内科へ。
抗がん剤の休薬についてはデータ上デメリットは明確でない(後述す)ので一旦気にせず、肺の状況で決めることに。退院直前のCTを見る限り肺がんは大きくなっていない。逆に言うと小さいほうは見えないままなので、これで肺手術ができるかが問題になりそう。一旦呼吸器外科に診てもらい、判断を仰ぐことに。

翌週、呼吸器外科へ。
技術的にはもちろん手術は可能。やるやらないは腫瘍内科で決めてもらう事になるが、外科視点では今はオススメできないとのこと。理由は、
血栓がまだ残っている可能性が高くリスクがある。死亡しなくても後遺症も残る可能性がありかなり怖い。フィルターはあるが100%安全ではない。小さいのはすり抜ける。
・大きいほうは中葉で奥にあるのでどちらにしても葉ごと切除になる。もっと大きくなっても同じ。
・小さいほう下葉にあるが、今は見えないので、通常これで手術はできない。どうしてもやれと言われたらその辺り周辺を大きめに切ることになるだろう。
・両方とも外科視点でいうと「もったいない」。これが肺がんのステージ4なら絶対切らない。もっと大きくなってリスクになってからで十分。

なんかズレている。「私は完治を目指しているので残したガンから転移するのが怖い。寛解状態にしたい。」と説明すると、
「ステージ4は完治は無いですよ。だけど今は薬が進歩しているので手術と組み合わせて5-10年以上生きるのも珍しくない。うまく共存して行くためには十分機能している肺は残している方がよい。」とのこと。

むうう・・・面倒くさい。というか不安。
大腸がんはステージ4でも完治があり積極的に手術が推奨されている事、外科、内科の医師も30%程度の完治率があると認識していると説明。ただしそれは肺の腫瘍が除去される事が前提になり切除できないと5年生存率も大幅に下がる旨説明。
(なんでオレがこんな超ベテラン風医師にデータの説明しなきゃならんのか・・・)

あまり納得した風ではなかったが、大腸癌は専門ではないので、という事で理解はしていただいた。「どちらにしても見えないものを切るという事は極一部の例外を除き無い。また血栓のリスクを下げる事も考えると3か月後くらいにCT見て再検討が外科の提案です。内科の主治医と相談して決めてください。」とのこと。

大腸がん転移の肺手術はよくやりますと言っていたのだが、ずいぶんと専門外の情報には疎いんだな・・・医師ってそんなもんなのだろうか。まあ山中教授も感染症専門医からは批判されてたしな・・・。

 

同日、腫瘍内科の診察で方針決め。
呼吸器外科先生の話を伝える。(一応直接聞いていたようではあった)

選択肢は、3つ。

1、3か月待って、肺手術→抗がん剤治療後半

2、抗がん剤治療後半→肺手術

3、上記の抗がん剤抜き


外科が現時点の手術を勧めてない以上、いますぐ手術はないから1か2かなあと思っていたが、選択肢3が登場。最初の構想になかったのでどういう事か質問。

・ステージ4になると術後化学療法は必ずしも奨励されていない。明確に効果があるというデータがない
・ただ、知る限り多くのケースは抗がん剤をやっているし、理屈的には血行性転移である以上は全身癌という考え方をするので抗がん剤治療が必要になるからもちろん保険適用。でも明確なデータはない。
・すでに4クールやっていて1つの癌が縮小、もう1つは消失していることを考えると、他の見えない微小癌は全滅していてこれ以上やる必要はないかもしれない
・また、副作用がまあまあ強めに出ている事も踏まえると肺の手術で一旦寛解状態という事で経過観察というのも一つの正解

とのことでした。

そうなのか。データ無いのか・・・知らんかった。先に言えよ。
とは思ったけども多分副作用も見ずにやらない選択肢はないよな。とも思うのであえて言わなかった(このタイミングで言ってきた)あたりは上手なのかなと思った。


難しいのは、選択肢2だと、結局抗がん剤やる以上、もっと小さくなる、少なくとも大きくならない可能性が高い。なのでどちらにしろ抗がん剤終了後に肺の手術はできない可能性が高い。その後、見えるくらいまで待つ必要がある。

いま放置するのか、後で放置するのか、どっちだ??
要するに放置している間に転移が広がるとThe End で延命のみになるという事だ。それが先に分かれば手術はしないほうが良いのだろう、それを医者は気にしている。しかし私は「完治しか興味がない」のだ。これを貫くのだ。
少しでも長く完治の希望は繋いでおきたいし、抗がん剤の効果を最大限生かすならここで微小癌は撲滅させるのがベスト!という事で2を選択することになりました。
ただ、副作用が強く出てきたら止めたり減薬してもいいでしょう。というオプション付き。


そして最後に「見える方だけ切って、見えない方は放射線という手もあるのでまず3か月後の経過を見ましょう」と選択肢が増えた。放射線は未知だ・・・

なお、ここで一つ問題(というか残念)が。血栓リスクがあるのでアバスチンが使えないとのこと。アバスチンには血栓を作る副作用があるので、この状態では使えないそうだ。。。十分に強い薬なので問題ないと言うが、前半戦はこれも含めて効いていたので痛い情報だ。アバスチンが抜けて高価なのでお財布には優しいけども。
Dダイマーが下がりCT撮って血栓がない事が分かればまた使えるそうだ。
造影剤CTは動悸がして気分悪くなるのでイヤなんだよなー・・・まあ仕方ない。

さて、また耐えぬく3か月が始まるよ~ 
オキサリプラチンの副作用次第だな。夏で気温が高いので即効性の方は大分ラクですよ、とのこと。問題は遅延性。さてどうなるか。

 

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