40代直腸がん 治療と療養と生活の記録

42歳で直腸がんの診断 ステージ3a→ 2.5年後再発によりステージ 4へ。生活習慣や食事の見直しでガンを育てない身体作りをし、生まれてくる子供が1人前なるまで見届ける。あと10年生きる!

術後1日目

朝早めに医師が来て鼻管を抜いてくれた。
本当にスッキリ。地獄だった。

傷の痛みはそれほど気にならずだが、痛くなったら麻酔追加ボタンを押せとのこと。
やや痛く感じたところで試しに押す。劇的変化は感じなかった。

本日のメニューはレントゲンと体重測定と早期離床。
ムリヤリ起きるがフラフラめまい。寝てないからな。
本当は早期離床で5歩でも歩く予定だったがこの日は断念。
レントゲンと体重だけなんとかもたれかかって実施。

離床はちょっとだけチャレンジしようと思った瞬間があり、看護士に伝えたがタイミング悪かったようで、すぐに対応出来ず。身体洗いを先行してる間にまためまいでダメになる。
土日は看護士体制が少ない?金曜日手術ではない方が良かったのかも。

夕方頃からお腹の傷の痛みが最高に。どうやら麻酔追加するとめまいが増す事がようやく分かってきた。
グルグルして悪夢を見ているよう、思考もグチャグチャにされてイライラする。
夜、違う麻酔に変えて見てもらうと、少しめまいは収まったがやや息苦しい。
2時間ほどで効果が切れたが、連発出来ないとのことで元の麻酔追加。
量を半分に調整してもらったからか、めまいは多少緩い。朝方2時間くらい眠れたかも?
思考がグチャグチャなので夢との区別がつかず眠れたのかどうか、、、
まあでもお腹の傷の痛みも収まってきて、少し目覚めた感があった。

手術当日

いよいよ当日。

ちょっと緊張しつつも手術へ。
痛み止め用の硬膜外麻酔に少し手間取ったようだが、全身麻酔が投入されて瞬落ち。

起こされて終わりましたよーと言われ、朦朧としつつも時計が目に入った。予定より早い。
とりあえず無事に終わったと言う事なので、人工肛門は避けられたのかな?
とか考えたらとにかく寒くて震えが止まらない。
全身麻酔は初めてだったのでちょっと驚きつつ、ガクブルで大変疲れた。妻が可哀想、と泣いている。
アナタの出産の方がもっと可哀想だったと内心思いながらも口にする余裕なし。

《術後の装備》
腕に点滴
鼻に痰ドレーン
両足にマッサージ機
腰?背中に麻酔チューブ(点滴みたいなの)
左腹部に体液ドレーン
肛門に減圧チューブ
導尿管


30分くらいガクブルして落ち着いたら、今度は暑い。アイスノンで冷やす。
鼻から気管支?に入ってるドレーンが意識すると苦しい。管があると枕NGで首が痛い。

思い出してもこの日が一番辛かった。
夜21時頃?、足のマッサージ機がはずされた。少しスッキリするも、鼻管が苦しくてほとんど眠れず翌日朝9時までひたすら我慢。


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入院日・翌日

手術2日前に入院。
早速昼から絶食。点滴。いくつかの検査。

翌日、麻酔科の医師から細かい説明を受ける。

手術前にはあまり具体的に術後の状況、計画などは聞かなかった。聞いたあとに悪い方に変わると心配になるし。と言うのもある。

出来るだけ瞑想して過ごす。
やっと始まるなあ、マトモな身体でいられるのは今日で最後か、、、と感慨深く。
あまり不安はなかった。

ベッドが合わなかったのか、ちょっと腰痛が出てしまい心配になりましたが、、、

がん発覚から 周知

《親族》
翌土日に、まず自分の母親へ。父が同じ病気で54で亡くなってるため、とても心苦しかった。ただ、20年前と5年生存率が20%も高いこと、ステージ1なら100%なことを伝えて出来るだけ安心させる。
http://kcch.kanagawa-pho.jp/examination/shoukaki_daichou.html
当たり前だが、かなりショックは隠せず。独り暮らしなので話せる人が居なくて心配。妹に話して欲しいと頼む事にした。
その後、兄に電話で報告。

翌週は妻の両親。。。大変気が重かったが孫の顔見せるついでに報告。お母さん、夜眠れなかったらしい。。。私は何故だか毎日快眠だ。

《会社》
発覚翌日に上司に相談。大学病院診察後に人事、副社長、直部下1名にだけ報告。
転職1年ちょいでこんな事になり、クビと言われないか心配だったが、ゆっくり気が済むまで休んできなと暖かく送り出された。
その他多くの部下や他部署の方には病名は伏せて入院・療養により休職する事だけを、休職初日に伝えて頂いた。

《友人》
誰にも言わず。社会復帰、ステージ確定してからかな。抗がん剤になるならそれが終わってからになるかな。もう一旦大丈夫なんだけど、と言う感じでしか明るく話しづらいと思うから。相手がね。
まあ、聞かれたり必要だったら個別に言うけど。


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がん発覚から 療養情報

色々漁った結果、以下書籍を購入。

がんに効く生活 克服した医師の自分でできる「統合医療」

がんに効く生活 克服した医師の自分でできる「統合医療」

各ブログでも絶賛の古典です。アプローチが科学的で、良い悪いよりバランスを重視している。
発生を防ぐよりも育てない事を主眼に置いており、精神面までもカバーしている。
少し古いものだし、日本の話ではないので具体的な情報は多少変換が必要かもしれないが、原理原則、考え方については普通に理解できる。
基本的には、これをバイブルにしていくつもり。
さっそくオメガ3摂取と瞑想に励む。

上記書籍内容を参考にこれも購入。

マインドフルネスストレス低減法

マインドフルネスストレス低減法

瞑想はなかなかどうして難しい。
寝てしまうか、邪念だらけになるか、どちらか。
継続していきます!

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がん発覚から 金銭関連

幸い、多少の貯金はあるものの、これから色々かかると考えたらやれる事はしっかりやらないと。

休職する事にしたのでその間は傷病手当が給与を補う。
医療保険はライフネットで最低限しか入っていなかったが、やめようかと思っていたので助かった。
高額療養制度はもちろん利用するが、丁度月をまたがってしまったので保険だけではまかなえないそうにない。まあ、保険料払うよりは安いはず。

さて、最大の問題は住宅ローン。3大疾病付なのでステージ1以上ならチャラになるはず。
コレで月10万円強が浮くので、直腸を失った代償として最低限勝ち得たいところだ。

最後に医療費控除ですね。今年は妻の出産もあるのでバカにならないはず。

何の根拠もない代替医療にカネ出す気はないけど、辛い時のタクシーとか、ちょっとだけ身体に良い食材とか、そう言うのを罪悪感なくやっていきたいので、そのためにも「得した感」は必要!

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がん発覚から 医療情報

色々とネット、本屋を中心に情報収集。
皆さんが目にするようなものは一通り見たと思うので結果だけまとめます。

《医療情報》
基本的には医療の情報はプロ(医者)任せで良いと思う。
とは言え、質問するための最低限の状況理解は必要なのでがんセンターのページを中心に、気になる部分をネットで補う。結構細かい研究結果のレポートなどもある。
下記J-STAGEで検索してみると色々出てくるので参考に。
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja/
私は縫合不全が一番心配だったので、ここで色々なケースや統計資料などを見て予備知識を得た。

医者・病院選びは正確ナシだと思う。症例は唯一無二で同じ条件で比較する事は出来ない。
質問に丁寧に答えてくれる医者なら任せて良いと思った。不安があればセカンドオピニオン

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大学病院での診察

大学病院での内視鏡検査、CT検査、MRI検査が終わり、検査結果を元にした治療方針を聞いた。
この日は初めて家族(妻、子、兄)が同席。

画像でみる限りだと、恐らくステージ2。
しかし、1か3の可能性もありという所。幅広い。
他臓器転移は見られず、0と4はなし。

内視鏡手術でなんとか取れない大きさではないが、深さ的に取りきれないので手術が必要。
腹腔鏡による低位前方切除術。
肛門から7cmと近いため排尿、性機能に障害が残る可能性あり。
排便障害は間違いなくある、数ヶ月で少し安定して来る事が多いが個人差が大きい。

ここら辺は一通り調べていた通り。

縫合不全、腸閉塞など合併症の説明後、肛門に近い直腸は縫合不全になる確率がやや高く、確実に行くなら一時的に人工肛門作って3ヶ月後に戻すプランを提案される。

これは少し悩んだが、リスクが10%程度であることと、排便障害との戦いを早く開始したかったので1発プランを選択した。
あと、簡単とは言っても手術をする事自体が負担が大きいし何らかのリスクが伴う。会社的にも何度も休むのは印象として良くない。

最後に、手術はどなたが担当されるのですか?と聞いたところ、自分が責任者でやりますよと言って頂いたので、安心してお任せする事にした。

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がん発覚から 初動

告知され、家に帰って妻に伝える。
ステージ不明だか見た感じでは
転移しているようなレベルの大きさではない。
ただ、内視鏡で取れるような初期でも無いという状況。

一旦2人で受け止めて何をすべきか話す。

会社や親族への周知。これが結構つらかったなあ。
友人関係には手術後で良いかなと。
どうせそんなコマメに合ってる人もいないし。
関連書籍とか、情報収集。
あんまりネットは見たくなかったけど、何も見ないのも不安が募るだけだった。

紹介してもらった大学病院での診察、検査などで入院まで3週間くらいあったため、色々と事前準備を進めていった。

カテゴリー毎に結果だけまとめます。

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がん発覚まで

2017.2月にうけた健康診断で便潜血陽性。
どうせ痔だろうと考え放置するつもりが、
ローンの借り換えで二次検査結果が必要となったため仕方なく5/13に内視鏡検査を受診。
腫瘍があり病理検査に回した事を伝えられるが、
何故か超楽観的に暮らす。
もしがんだったら住宅ローンチャラでラッキーなどと妻にうそぶいていた。

5/29 直腸がんであることを告知され、頭が真っ白に。
第二の人生がスタート。

《スペック》
年齢 42歳
家族 妻(妊娠中)、2歳の娘、犬 
会社員 転職2年目
一軒家35年ローン

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